― シンガポール法人が重視する“構成力ベースの営業思考” ―
⸻
はじめに|営業成果は「話術」では決まらない
営業というと、多くの人がこう考えます。
• 話がうまい人が売れる
• 声のトーンが良い人が強い
• 説明が丁寧な人ほど成果が出る
しかし、実際のテレアポや新規開拓の現場では、
「話し上手なのに、なぜかアポが取れない人」が一定数存在します。
一方で、
• 特別に饒舌でもなく
• トークが洗練されているわけでもない
それでも 安定してアポを取り続ける人 がいます。
この差は、才能ではなく
👉 「構成と思考の違い」です。
⸻
- なぜ「話し上手」なのにアポが取れないのか?
成果が出ない“話し上手”な人には、共通する 2つの落とし穴 があります。
⸻
① 説明しすぎてしまう(=電話で満足させてしまう)
声も良く、説明も丁寧な人ほど、
• 商品の特徴
• 機能
• メリット
を 電話口で完璧に説明してしまう 傾向があります。
結果どうなるか。
「なるほど、よく分かりました。
また検討しておきますね。」
これは、相手が冷たいのではありません。
電話だけで“理解・納得・満足”してしまったのです。
👉 「会って話を聞く理由」を、自ら消している状態。
⸻
② 盛り上がりすぎてしまう(=目的を見失う)
もう一つの罠は、雑談の盛り上がりです。
• 共通の話題
• 業界あるある
• 世間話
が弾み、
「今日は楽しい電話だったな」
で終わってしまう。
これは営業としては 致命的です。
なぜなら、
テレアポの目的は「仲良くなること」ではなく 「商談の場をつくること」だからです。
⸻
- 成果を出す人は「話し方」ではなく「構成」を見ている
アポが取れる人は、実は話し上手ではありません。
彼らが徹底しているのは、構成です。
⸻
① 無駄に説明しない(=焦らす)
成果を出す人は、詳細を語りません。
代わりにやるのは、
• 興味を持たせる
• 想像させる
• 「続き」を残す
という設計です。
例:
「同業他社で、
今まさに〇〇の課題が解決した事例があります。
詳細は直接お話しできればと思うのですが…」
👉 あえて“全部は話さない”。
⸻
② 目的を一切ぶらさない
成果を出す人は、思考がシンプルです。
• 電話の目的 = アポを作る
• 商品を売る場所 = 商談
この線を絶対に越えません。
電話で「売ろう」とした瞬間、
アポ率は下がります。
⸻
- 成果を分けるのは「話術」ではなく「改善思考」
もう一つ大きな違いがあります。
⸻
話し上手な人の思考
• 断られた → 相手が悪かった
• タイミングが悪かった
• 見込みがなかった
成果を出す人の思考
• なぜ断られた?
• 興味づけが弱かったか?
• 順番が悪かったか?
• 切り口は合っていたか?
👉 「うまく話す」より
「うまく改善する」ことに集中します。
この差が、
再現性のある営業と
属人営業を分けます。
⸻
- シンガポール法人がこの考え方を重視する理由
シンガポールを拠点にする法人経営・営業において重要なのは、
• 属人化しない
• 国・文化が違っても通用する
• チームで再現できる
という点です。
だからこそ、
• 話術
• キャラクター
• センス
ではなく、
👉 構成 × 思考 × 改善プロセス
を重視します。
⸻
まとめ|テレアポの本質は「腹八分目」
テレアポで最も大切な鉄則は、これです。
「電話ですべてを完結させない」• 説明しすぎない • 盛り上がりすぎない • 目的を見失わない
相手に“続きが気になる状態”を残すこと。
話し上手である必要はありません。
必要なのは、
👉 「会って話を聞きたい」と思わせる構成力
です。
⸻
最後に
営業の成果は、
才能ではなく 設計 で決まります。
シンガポール法人が目指すのは、
• 個人の話術に依存しない
• 国をまたいでも通用する
• 改善可能な営業システム
その第一歩が、
「話し上手」を捨てることかもしれません。
⸻
コメント