🗾 各国の不動産営業スキルを探る – Vol.5 日本編 〜“情熱と人情”の国の営業スタイルは、世界で通用するか?〜

🇯🇵 日本の不動産営業とは

日本の不動産営業は、「信頼関係」や「現場の空気感」を大切にする独自のスタイルで発展してきました。

飛び込み・訪問・テレアポなど、営業マンの“情熱”と“泥臭さ”が勝負を分ける世界とも言われます。

しかし今、少子高齢化・インバウンド対応・情報の可視化・外国人投資家の流入により、「従来の営業手法では限界がある」という声も増えてきました。

📌 日本不動産営業の5つの特徴と課題

1. 🙇‍♂️ 人間関係重視の“義理・人情型営業”

「信頼される人柄」「真面目な対応」「雑談力」が評価される

契約より関係構築を優先する文化

➤ 強み:地元に根付いた営業には強い

➤ 弱み:外国人投資家や法人顧客には“説明不足”になりがち

2. 🤝 対面主義・訪問主義

「まずはお会いしてご挨拶を」が基本

電話・FAX・書面など、非デジタル文化が根強い

➤ 強み:高齢者・地元企業との関係性に強い

➤ 弱み:スピードや効率性で後れをとる

3. 💬 感情・印象に依存したセールストーク

「今がチャンスです!」「いい物件ですよ!」といった感覚的な訴求が多い

データや比較ではなく、「担当者の熱意や雰囲気」で判断されがち

➤ 強み:熱意や共感性で契約に至るケースも

➤ 弱み:数字や論理に強い外国人投資家には通用しにくい

4. 📑 曖昧な交渉文化

「上司に確認します」「できるだけ頑張ります」といった曖昧表現が多い

値引きや条件交渉が明文化されず、駆け引きに時間がかかる

➤ 強み:柔軟な対応・空気を読む営業

➤ 弱み:外国人や法人から見て「不透明・時間がかかる」と映る

5. 📉 マーケット情報の“囲い込み”体質

レインズ(業者間流通)の物件を「囲って紹介しない」「他社に流さない」傾向

情報開示や透明性に関してグローバル基準とは大きく差

🧭 日本営業のアップデートの方向性

感情 → データ+論理へ

数字(利回り・相場・税制)+客観的比較をプレゼンに活用

訪問 → オンライン×オフライン併用へ

Zoom商談、クラウド契約、チャット対応などに対応

情報非対称 → オープンマーケット化へ

囲い込みやブラックボックス化をやめ、透明性を優先

🌍 他国営業スタイルとの比較

項目 日本 シンガポール ドバイ アメリカ

営業スタイル 情熱・人情型 論理・法制度重視 ステータス・投資型 信頼・代理人型

データ活用 弱い(感覚優先) 強い(政府統計ベース) 中強(数字+ブランド) 極めて強い(ROI・税務)

交渉 あいまい・根回し 固定価格多め 即決・条件提示あり 交渉ベースが基本

顧客対応 対面・関係性重視 マルチ言語・即レス対応 英語+文化理解 データ+個別ニーズ対応

ASCG INFINITEが提唱する「新しい日本式営業」とは?

1. 情熱+ロジック

 熱意や人柄を大切にしながらも、数字・データ・提案力を融合

2. 根回し+透明性

 日本の“気配り”文化を活かしつつ、国際水準の「迅速・明示・合理性」を併用

3. 属人性脱却とチーム営業体制

 属人的な営業から、「仕組みで成果を出す」営業組織へ転換

✈️ 日本の営業が世界に通用するために

「経験・根性・情熱」ではなく、

**「信頼・数字・時間価値」**を重視した営業がこれからの世界標準

📩 営業マニュアルの海外対応/トレーニング支援

ASCG INFINITEでは、日本企業・営業チーム向けに:

海外富裕層対応マニュアル(多言語)

営業デジタル化支援(CRM・チャット・LINE運用)

不動産営業研修(アジア/中東/欧米市場対応)

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